高野山大学学長が解説!身近な仏教用語『愚痴』とは?
この動画から学べること
高野山大学のYouTubeチャンネルです。皆様が日常で使われている言葉の中には、実は数えきれないほどの仏教用語が隠されています。今回は、その中でも特に身近な言葉である「愚痴」に焦点を当てて、高野山大学学長が詳しく解説します。
視聴者の皆様は、以下のことについて学べます。
「愚痴」の本来の定義: 仏教において「愚痴」は、サンスクリット語で「モハ」と言い、仏教的には「無明」(うちに明るいと書く)とも呼ばれる「知識がないこと」を意味します。
「愚痴をこぼす」の真意: 日常で使われる「愚痴をこぼす」という表現は、真理が分かっていない人がブツブツ言っている状態を指しており、人を悪く表現したものではありません。
仏教の三毒の構造: 煩悩の中でも特に大きな3つの煩悩である「三毒」(貪・瞋・痴)を知ることができます。
「愚痴」が三毒の「痴」にあたる理由: 三毒のうちの「痴」が「愚痴」にあたります。この「痴」は、この世の中の真理(固定的な自分はないという「無我」の教え)を理解していない状態を指します。
「貪欲」(とんよく)と「瞋恚」(しんに)の具体的な意味:
貪欲とは、生きるのに必要な食事や睡眠といったレベルを超えて、あれもこれもと無限に欲求を叶えようとすること(むさぼり)です。
瞋恚とは、怒りのことです。私たちは、自分自身が考えた通りに物事が進むだろうと勝手に思い込んでいますが、実際には自分の思い通りにできるものは何一つありません。思い通りにならない時に生じる感情(イライラやムカつき)が瞋恚です。
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