【iPS細胞】受精卵まで作成がOKに?クローンと何が違う?研究に付き纏う生命倫理を議論|アベプラ
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何が新しく認められたのか:2025年7月24日、内閣府の生命倫理専門調査会が、ヒトのiPS/ES細胞から誘導した精子・卵子を用いて受精卵(胚)を作製する基礎研究を容認。研究目的のみで、14日までの培養かつヒトや動物の子宮への移植は禁止という条件付きです。今後、関連指針の改正が検討されます。
いまの科学の到達点:ヒトでは、iPS細胞から配偶子の前段階(PGCLCs→卵原細胞/前精原細胞)までの誘導が可能という段階。完成したヒトの卵子・精子はまだ報告なし。一方でマウスでは子ども、さらに次世代まで生まれた実績があります。 内閣府ホームページ
クローンと何が違う?:クローンは主に体細胞核移植で「遺伝的にほぼ同一の個体」を作る技術。一方、iPS由来の精子・卵子を受精させるのは通常の有性生殖で、**遺伝的組み換え(シャッフル)**が起き、新しい組み合わせのゲノムになります。 文部科学省
倫理と社会的論点:研究範囲の線引き(“研究のみ”の厳守)、14日ルールの意義、将来的な応用(不妊症・遺伝性疾患研究の前進)とリスク(生殖目的への逸脱防止、社会への影響)など。 文部科学省/厚生労働省
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