| 2026/10/23

設計者が語るランドスケープデザインのヒミツ【都立明治公園(MEIJI PARK)】東西8mの高低差を克服せよ|公園と歩道の境界に施した超こだわり

要約

  • [00:51]最大8mの高低差を克服する「都市と公園の境界(ステップガーデン)」の設計

    • 歩道と公園の境界フェンスや段差を排し、あえて境界を曖昧(フラット化)にして都市からシームレスに人々を引き込むバッファー空間を設計しています。

  • [03:26]傾斜地をポジティブに変える「インクルーシブ広場」と「蛇行(ジグザグ)通路」

    • 1.4mの段差を遊具広場として活用し、蛇行した園路で距離を稼ぐことで車椅子やベビーカーも歩きやすい4%以下の緩勾配を維持しています。

  • [04:00]建築(水平)と土木(勾配)の融合:パークPFI制度と収益施設の配置

    • 平地を前提とする建築と勾配を持つ土木の接合部に階段やスロープベンチを配置し、公園利用者の快適な憩いの居場所を生み出しています。

  • [06:02]100年先を見据えた「誇れる緑(100年の森)」と見通しのよい空間づくり

    • 20年の事業期間を超えて100年続く森を目指し、防犯性や賑わいを感じ取れるよう見通し(樹木密度・高低差)を計算した植栽設計を行っています。

  • [06:52]近年の豪雨に備えた「レインガーデン」と園内完全自己完結型の水循環システム

    • 乾沢(かれさわ)から小池、レインガーデン、地下貯留槽へと雨水を流し、公園内降雨をすべて園内で循環・処理する防災インフラを機能させています。

【Aiwakからの視点】

本動画で吉成氏が明かした都市公園設計の思想は、「自然の地形的制約(高低差・水勾配)をテクノロジーとデザインで都市の魅力へ昇華させる」という現代都市デザインの究極的解答です。

敷地境界の境界線を消し去るシームレスな土木アプローチ、水平の「建築」と傾斜の「土木」の結節点に自然発生的な滞留空間(ベンチやスロープ)を生み出す技法、そして豪雨リスクを美しい景観(乾沢)へと落とし込むグリーンインフラ設計。官民連携(パークPFI)によるサステナブルな資金循環構造と相まって、100年先を見据えた都市の生態系・コミュニティインフラを創出する本取り組みは、今後の都市再生・パブリックスペース活用において(Aiwak的観点における)極めて高次元で規範的なモデルケースと言えます。

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