【ゆっくり解説】なぜ黄色は明るいのか?

この動画で学べること

  • 人間の明所視(フォトピック)と感度の山
    明るい環境で働く視覚は、波長約555nm付近(緑〜黄緑域)で感度が最大になる“光度効率(輝度感度)関数”に従います。黄色(おおむね570–590nm)はこの山に近く、相対的に“明るく”感じやすいのが第一の理由です。 ウィキペディアウィキペディア

  • L錐体×M錐体の“足し算”が効く
    黄色はL(長波長)錐体M(中波長)錐体を強く同時に刺激します。脳内ではこれらの信号が**明るさチャンネル(黒–白:輝度)**にも寄与するため、物理的な光量が同じでも、黄色は“抜けて明るい”印象になりやすいのです。ウィキペディアウィキペディア

  • 対立色(オポーネント)処理での位置づけ
    色は赤–緑青–黄の“対立”チャンネルで処理されます。黄色は“青–黄”軸の片側の極であり、背景や周囲色とのコントラストがはっきり立ちやすい=見つけやすい色でもあります。 ウィキペディア

  • 現実世界での例:安全ベストや標識の“黄緑”
    交通現場や工事現場で使われる蛍光黄緑のハイビズ衣料は、昼間の発見距離(検出距離)が伸びることが研究で示されています。視覚感度の山にのせつつ、背景とコントラストを取りやすい配色だからです。

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