| 2026/08/09

【成功するほど壊したくなる】「いいものだから壊したい」/精神分析が解き明かす羨望と破壊衝動/フロイト100年史/精神分析家・西見奈子【ACADEMIA】

この動画から学べること

  • フロイトがもたらした「身体と心」のコペルニクス的展開

    • 狂気や罪として扱われていたヒステリーや麻痺などの症状を、身体症状と心(無意識)の結びつきとして捉え直した近代心理学の成立。

  • 快感原則を超えた「死の本能(ドライブ)」

    • トラウマを抱えた人がなぜ繰り返し悪夢を見るのかという疑問から生み出された、人間が自ら非合理な方向や死へと向かってしまう無意識の働き。

  • メラニー・クラインの「羨望(Envy)」と破壊衝動

    • 「いいものが羨ましいから欲しい」のではなく、「素晴らしすぎるからこそ壊したくなる」という心が持つ根深い破壊性と、成功や治療を自ら台無しにしてしまう心理。

  • 日本における精神分析の黎明と現在

    • 1930年に矢部八吉によって導入された日本の精神分析の歴史と、東洋的な「生と死の結びつき」に対する親和性、そして現代日本での認知の課題。

記事の詳細

  1. 近代心理学の成立と「フロイトの功績」の真相

    • フロイトひとりが無意識を発見したわけではなく、当時のヨーロッパの時代精神の中でシャルコやブロイヤーら多くの研究者・患者との対話を通じて、「心と体の結びつき」を体系化した歴史的背景。

  2. 患者に耳を傾ける対等な対話アプローチ

    • 催眠や一方的な観察・見せ物ではなく、患者自らの訴えに耳を傾け、患者と共に治療法(自由連想)を模索していったフロイトの人間味あふれる温かな臨床姿勢。

  3. 「死の本能(ドライブ)」と繰り返される不運・失敗

    • 快感を求めるはずの人間が、なぜか繰り返し悪夢を見たり、不幸になるパートナーを選び続けたりする「デモニッシュな行動」を説明するために打ち出された「死の本能」の概念。

  4. 物事がうまくいくほど壊したくなる「羨望(Envy)」

    • メラニー・クラインが発展させた「羨望」は、素晴らしいものや完璧な秩序、良好な人間関係に直面した時、無意識にそれを嫉妬し「台無しにしたい」と破壊へと走ってしまう人間の複雑な葛藤を解き明かします。

  5. 日本への精神分析導入とこれからのあり方

    • 1930年に矢部八吉がフロイトと対面し、翻訳本を手渡したことから始まった日本の精神分析。意識的な「分かりやすさ」ばかりが求められる現代において、見えにくい無意識や葛藤にじっくり耳を傾ける場の必要性が説かれます。

Aiwakからの視点

最先端AIのポテンシャルを肌で感じ、自らの内なる情熱や「想い」をアップデートしていくこと——AIは単なる業務の省力化ツールではなく、変化の激しい時代において「自分らしい生き方」と「ウェルビーイング」を共にデザインする「生涯のパートナー」なのです。

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